1.概 要

 三州倶楽部は、1914年(大正3年)の桜島大爆発を機に集まった郷土愛に燃えた在京の有志による 義援金募集をきっかけとし、明治維新を築いた先人たちの見識を学ぼうとした若者たちの熱き想いを 基に、1918年(大正7年)に創立されました。初代会長は樺山資紀伯爵海軍大将で、1920年(大正9 年)には社団法人として認可されています。2012年(平成24年)には、公益社団法人三州倶楽部として装いを新たに再出発しています。
 本倶楽 部は、三州(薩摩、大隅、日向―現在の鹿児島県、宮崎県)の歴史・文化・伝統を調査研究し、伝承・ 広報する事業を行うとともに、三州の産業及び社会の健全な発展に寄与するための諸団体との連携事 業、併せて三州の人材育成のための各種支援事業等を行っています。  本倶楽部は、2018年(平成30年)に創立100周年を迎え、記念事業(「三州の高校生を対象とした作 文コンテスト」や「三州の民俗音楽と日本吹奏楽考」等)を実施しました。これからの100年を志向 する「ふるさとの活性化と郷里の青少年の育成」を目指してまいります。

2.倶楽部の足跡

(1)桜島大爆発

大正3年1月「桜島大爆発」を機に、東京在住の郷里出身の若者有志による義損金募集がそもそもの始まりです。募金活動の結果120余円が集まり、心をこめて郷里鹿児島へ送金致しました。そこには若者たちの郷里を想う努力があり、心暖まる贈り物となりました。

(2)土曜の会

大正3年3月、毎月第1土曜日に島津奨学資金事務所(現, 公益財団法人鹿児島奨学会)に集まることを決め、初回は30余名の参加者でした。

(3)鹿児島県立憲青年会

 若い者同士がお互い “交わり”を深め、”輪を広げることは大変結構なことであるが”先輩方の時代を見る見識や、意見をもっと学ばなくてはいけない”という認識で皆一致していました。そこで発起人10余名でこの会が設立されました。この会合は先輩をお招きするのではなく、 若者達が率先して先輩のお宅を訪ね、さまざまな見識や意見を学び吸収するためのものでした。

(4)三州倶楽部の誕生

 お互いの交わりも深まり、先輩方との交流も次第にひろがるなかで、若者達は”会を組織化したいそして集会場所を持ちたい”という強い願いを持つようになったのです。このようにして若者達の篤き想いは熟し、桜島大爆発から4年後の大正7年2月に「三州倶楽部」が誕生し今日に至っております。 つまり三州倶楽部創立の基礎は若者達による「土曜の会」と「立憲青年会」がお互いに連携して作られたものです。初代会長は海軍大将樺山資紀でした。

 

 

■初代会長  樺山資紀

天保8年(1837年)生、大正11年没

大正7年2月~大正9年2月会長

・警視総監・海軍大臣・軍令部長・ 台湾総督・内務大臣・文部大臣歴任・伯爵元帥・海軍大将

 

■初代総裁  島津忠重(島津家30代当主)

明治19年(1886年)  昭和43年没

大正9年2月~昭和43年4月総裁

・公爵正ニ位勲一等・海軍少将 全日本蘭協会会長、他各団体会長役員

・島津興業株式会社社長、会長歴任